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ユンデ村・ライネフェルデ(1日目)
(ライネフェルデのネットワーク環境の問題でアップが後日になっています)

本日(3日)は、午前中、ハノーバーを離れてニーダーザクセン州のユンデ村に訪問です。ドイツは日曜日は完全祝日なので、休日出勤で各地で対応していただいて恐縮しながらヒアリングを進めています。

ユンデ村はバイオマス村で一部の住居を除きほとんどの村民宅でメタン発酵による発電と熱回収によってエネルギーをまかなっています。(正確には、電力は供給網の問題などから電力会社を経由しての配電になっています)
エネルギー源の構成は9%が糞尿で10%が豚の糞尿30%がとうもろこしで60%がトリニティカーナという家畜の飼料5%が草ということです。
元々はゲッティンゲン大学が考案したプロジェクトでそれに加えて村長さんの強いリーダーシップによって完成したようなのですが、主に環境問題の為に何かしたいという強い意志と、電気料金や灯油代などといった費目で沢山の資金が村外に移転してしまうのを防ぎたいという考えが起点のようです。
協同組合を設置して530万ユーロの初期投資をおこなったのですが、内150万ユーロが国と州、50万ユーロが村民を中心とした出資、330万ユーロが銀行からの借入だったそうです。現段階では、毎年、90万ユーロの収入があり、75%が電気売電費、25%が村民の温水供給に対する利用料金で構成されています。
もともとは、ドイツ独特の再生可能エネルギーのみ上乗せされた売電費用や州からの支援があってこそ、他村のような旧来型のシステムよりも安いエネルギー源でしたが、現在の燃料高の状況下ではそれらがなくても経済的に安いエネルギーとなっているようです。
このシステム、堺に農業地帯があるとはいえ、そっくりそのまま転用することはもちろん難しいのですが、長期的にみて意味のあること、また長期的にみて経済的にも得になっている投資を共同体全体で行うこと、また資金を地域で循環させるシステム作り、などといった考え方の部分で学ぶべきことは多いと思いその観点で質疑も行いました。



午後からはライネフェデ市を訪問しました。
市長が欠席の為、現場のプランナーの方に、団地を中心としたライネフェルデの町を生かした都市再生についてプレゼンを行ってくれました。
またこの視察のために、河村和久マインツ工科大学建築学科教授(写真右)にも駆けつけて頂き、周辺の知識のサポートをしていただきました。

団地再生のプロジェクトは非常に地域に根ざしたプロジェクトでドイツでも様々な形態があります。ライネフェルデにおいて市民参加も得ながら、オープンビルディングという手法を用いて再生しました。
この団地再生プロジェクトの興味深いポイントはたくさんありますが、最たるものは、現状認識だと思います。政策とは適切な現状認識があってこそだとは思いますが、このライネフェルデの場合、居住者が減少し都市サイズに余剰がではじめたことを的確に認識し、それをもとに減築というプロセスをたどったことは非常に興味深いものでした。
明日現場(ライネフェルデ市南地区)を見る予定です。
| 西哲史 | - | - | - | pookmark |